岡山
補助金半額では続けられない
紙参院議員
大規模農家訪れ懇談
県に改善求める
紙智子参院議員(日本共産党)・農林水産委員が5月2日に岡山県入りし、大規模農家への訪問と県交渉を行いました。
岡山市内の65ヘクタールの水田で米や麦、イチゴを生産する黒田栄三郎さん(市第一農業委員会会長)宅では、紙委員が優良農地への企業進出に道を開く「農地中間管理機構」の創設や生産調整(減反)廃止と補助金の半額(4年後に廃止)などの「農政改革」について聞き取りを行いました。
紙議員が「農家の思いを聞かせてほしい」と話すと、黒田さんから「農家はこれからますます大変になる。大規模農家ほど先に倒産する」など、農業委員としての制度上の疑問も含めて意見が次々と出されました。
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県に対策を求める紙議員(右から2人目)と坪井さん(左端) |
また、市内西大寺で米、麦など13ヘクタールを生産する小橋文生さん、12ヘクタールでがんばっている入江康之さんとも懇談しました。小橋さんは「大変なショック。補助金を半額にして、農家はこれまで以上に右肩下がりでやれと言う。大多数の農家には不可能だ。政府は、農業はいらないと言うのか」と憤っていました。
入江さんも「親父の後を継いで農業をしてきたが、もうやめて働きにいこうかとも思う」と、農業に展望がもてない思いを話していました。
その後、県農林部と懇談し、県の取り組み計画と、農家の具体的な不安や問題点を指摘し、改善を求めました。
(岡山県農民連 坪井貞夫)
(新聞「農民」2014.5.26付)
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