農・食・子育て・生物多様性などテーマ
アースデイ東京2014
レストラン「いただき繕」
「心と体にやさしい食事」に長蛇の列
地球のことを考えて行動する日「アースデイ東京2014」が4月19、20の両日、東京・代々木公園で行われ、2日間で12万人が会場に集いました。参加団体は「農、食、フェアトレード」「子ども・子育て」「森林・緑化、生物多様性」などのテーマ別に出展・出店しました。
こだわりのレストランのコーナー、アースデイ・キッチンは今年、「農家の顔が見える」がテーマです。完全菜食主義者(ヴィーガン)のためのレストラン「いただき繕」のブース前には、食事を待つ人々の列が絶えません。旬の野菜をふんだんに使った「いただき繕弁当」、海藻入りののり巻き、雑穀おにぎり、おから揚げボール入りあんかけ丼などを販売しました。「いただき繕」は現在、東京・保谷、札幌、富山など国内に3店舗、イギリスに2店舗を構えます。
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「いただき繕」のブース前は行列が絶えません |
「東アジアの先人たちの生活の知恵を取り入れて、心と体にやさしい食事を提供しています」と紹介するのは、札幌円山店店主の春山亜季子さん。宅配産直ストア「せかい産直市場merci(メルシー)」を通じて農民連会員の農産物も取り扱っています。
春山さんは「素朴で新鮮、健康によい野菜や果物は調和のとれた心身をつくります。食べる人だけでなく、つくる人(農業)も元気にしたい。心と体によいものをつくる農家が増えるよう応援したい」と話します。
また、フォレスト・キッチンでは、アースデイ東京実行委員長のC・W・ニコルさん(作家、環境保護活動家)が自ら腕をふるい、鹿肉料理を提供。鹿肉のキーマカレー、焼き肉丼、フランクソーセージ、ハンバーガーなどを振る舞いました。
ニコルさんは、ステージからも「日本は、森林面積67%の恵みを最大限に生かすことが必要。鉄分も多く含まれ、ヘルシーな鹿肉料理を食べることで、農業への鳥獣被害も解決できる」と呼びかけました。
(新聞「農民」2014.5.19付)
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