「農民」記事データベース20140505-1116-19

旬の味


 4月に入り高地であるわが牧場の周りも雪がなくなりつつある。牧草地も雪がなくなり、わが家では堆肥を土地にまく作業を連日行っている▼牛の糞尿(ふんにょう)は家畜排せつ物法により牛を10頭以上飼っている農家で保管、加工することを定められている。家畜の糞尿による環境問題を改善する法律だが、地元の乳牛農家の多くは堆肥の置き場そして処理に悩まされている。法律により牛の糞尿を保管するための建物を造り、加工するため専用の機械を入れる酪農家も多い▼機械を入れなければ、気候的に寒い季節が多いため発酵がうまくいかず生のままの堆肥になりがちで周りの野菜農家に使ってもらえない。ほとんどの酪農家は大丈夫なコーンを生産しているがそれでもまききれず堆肥が多く余っているのが現状である▼堆肥問題は酪農家について回るものだが自家消費以外にも周りの地域住民との連携が取れればいくらかは改善できると思われる。そのために日々地元の非農家の方々とのつながりが重要だと感じている。

(Y)

(新聞「農民」2014.5.5付)
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2014年5月

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