雑誌『農民』70号完成
普及・活用を
緊急特集
安倍「農政改革」総批判
雑誌『農民』70号が完成しました。安倍政権が大企業の農業参入をねらう「農政改革」を強行しようとするもとで、農家の経営と暮らしを守るたたかいを急速に強める必要があり、そのための学習の材料として緊急に刊行するものです。
村田武さん(愛媛大学客員教授)による巻頭論文は、農業を解体してアグリビジネスに再編する安倍「農政改革」の本質をズバリ指摘します。
農民連の笹渡義夫事務局長が書き下ろした主論文「攻めの農政改革の正体」は、安倍「農政改革」の主な内容を総点検し、それが農家の経営と暮らしに重大な困難をもたらすことを示すと同時に、農村の現実を無視した「改革」は必ず破たんするとして、反撃の展望を明らかにします。
また、真嶋良孝副会長の論考は、「改革」のブレーンとされる人たちの「農業論」がいかにお粗末なものであるかを暴露します。白石淳一会長が北海道の実情を報告するのをはじめ、各地の農民連の仲間たちから農村の現実をふまえたリアルな反論を寄せていただきました。
今年は「国際家族農業年」。巻末論文の著者・関根佳恵さん(愛知学院大学専任講師)は、家族農業の重要性を議論した国連の専門家会議でリポート作成に携わった新進気鋭の研究者です。国際農業開発政策が新自由主義的な規模拡大路線を脱して家族経営の持続可能性を重視する方向に転換していることを論じ、旧態依然の安倍「農政改革」路線をはね返し、家族経営の力を発揮して世界の食糧問題に貢献しようと呼びかけます。
新聞「農民」号外(2014年春)とあわせ、農村で大々的に普及・活用しましょう。
(新聞「農民」2014.5.5付)
|