暮らし・いのち脅かすTPP
国会決議に従え交渉即時脱退を〈青森集会〉オバマ米大統領の来日を前にTPP交渉の日米2国間協議が大詰めを迎えていることから、県内の農業、労働、医療など13団体でつくる「TPP反対青森県実行委員会」(代表・今正則県労連副議長)は4月22日、「国会決議にしたがいTPP交渉脱退を求める青森集会」を青森市の青い森公園で開きました。120人が参加し、「TPP日米合意の政治決着をオバマ来日の『手土産』として差し出すことは断じて許されない。TPP交渉からの即時脱退を求める」との集会決議を採択しました。集会では、日本共産党の安藤晴美県議があいさつしたほか、県農協中央会の岡山時夫会長、三村申吾青森県知事、県生協連の内田弘志会長から激励のメッセージが寄せられました。 今代表が「国民に丁寧な説明をしない安倍政権は公約違反だ。オバマ大統領に売国の手土産を持ち帰らせてはならない。脱退させるまでともにたたかい抜こう」と強調しました。 集会後、青森市内をデモ行進し、「TPP交渉から脱退しろ」「国会決議を守れ」と市民に訴えました。
悪天候のなか1500人結集〈宮 城〉「TPPから食とくらし・いのちを守る宮城県民集会」が4月21日に仙台市で開かれ、日米首脳会談でのTPP「大筋合意」の阻止などを決議しました。悪天候でありながら1500人が結集しました。宮城農民連からは10人が参加しました。集会では生産者、消費者、医療団体などの代表6人が怒りの声を上げました。TPP阻止大崎地域連絡会世話人の鹿野文永さんは、TPPを推し進めることで地域の幸せを約束することはできないことを指摘し、「国の主権を脅かすTPPから撤退するしかない」と話しました。 集会後は市内をデモ行進。雨風が強いなかでも、佐藤尚哉さん(登米市)は「風が吹いていいね!」と元気よくTPP反対の声を上げて歩きました。 (宮城農民連 芳賀緑)
静岡でもTPP知る県民学習会TPPを考える県民ネットワーク(消費者団体・生協連・漁連・畜産協会・JA静岡中央会ほか)が主催する「TPPを知るための県民学習会」が4月13日、静岡市内で行われました。米農家の長谷川政二さん(袋井市)は、「TPPで大量に輸入される安い外国産の価格に太刀打ちできない。米農家を続けるためにも、米をたくさん食べてもらい、TPPの反対を訴えていく」と述べました。 畜産農家の遠山勝悦さん(掛川市)は、日本国内では使用されていないホルモン剤を使った牛肉・豚肉が輸入されることによる健康への不安を訴え、医師の福地正行さん(菊川市)は、「混合診療や薬価、皆保険制度など国民の健康に関わるものに格差が広がり、国民の生活が脅かされる」と訴えました。消費者代表の堂森芳子さん(焼津市)は、BSE問題や残留農薬など食の安全が大きく脅かされることを消費者の立場から訴えました。 (静岡農民連 種石かおり)
滋賀では考えるつどいに1千人滋賀県の「TPPから国民のいのちと暮らし・医療と食を守る県民会議」は4月13日、野洲(やす)市内で「TPPを考えるつどい」を開き、約1000人が参加しました。「県民会議」は、県内の農業関係団体や医師会、町村会など260団体(県農民連も加盟)で構成されています。県農業協同組合中央会の万木(ゆるぎ)敏昭会長が「TPPから守るべき国益とは国民の生活と日本の主権であり、一部の投資家や多国籍企業の利益ではない。今が正念場。国民の生活と日本の主権を守り抜くためにいっそうの連携を深めてがんばりたい」とあいさつしました。 消費者と農業者、医療団体の代表の3氏がそれぞれの立場からTPPの危険性を告発して、ともにたたかう決意を表明しました。 県町村会副会長の藤沢直広・日野町長が緊急宣言を提案しました。 (滋賀農民連 北村冨生)
交渉からの撤退求めて街頭宣伝〈岡 山〉岡山県農民連は4月8日、岡山市の岡山駅前で、「TPP交渉からの撤退」を求める街頭宣伝を初めて行い、県内各地から10人が参加しました。
参加者は、のぼり、横断幕を手に、胸には「TPP反対」のゼッケンをつけて、マイクでTPP反対のリレートークを行い、それぞれの思いを訴えました。 当日は、県労会議、革新懇のみなさんも参加し、農民連作成のチラシ200枚を配布しました。 また、宣伝の様子は、9日付の朝日新聞地方版に掲載されました。 (岡山県農民連 秦明美)
(新聞「農民」2014.5.5付)
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[2014年5月]
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