農民連壮年部が春の例会
県北農民連第一発電所みる
福島被害の現状、賠償など学習
昨年の農民連全国大会で旗揚げをした農民連壮年部は、4月12日に春の例会を福島県内で行いました。
参加者は福島県農民連の佐々木健洋さんの案内で伊達市霊山町にある県北農民連第一発電所を視察。設置にいたる経過や発電にかかわる収入・経費、課題などの説明を受けました。
視察のあとは福島市内に会場を移し、震災・原発事故から3年が経過した福島の現状や東電に対する損害賠償の運動、地域循環をめざすエネルギーへの転換について学習。佐々木さんは原発反対の運動と同時に再生可能エネルギーを実践する必要性を話したうえで、市民発電の推進やドイツ視察の教訓から市民・農民が再生エネルギーの中心になっていることを紹介し、「売電収入が県外企業ではなく、地域に還元される仕組みが重要だ」と報告しました。
また、各家庭でも取り組んでいくことについては「生活に必要なエネルギーの半分は熱。ソーラーの設置が難しくても薪ストーブや窓の断熱・遮断性を高めるだけでも節電効果があがる」と説明しました。
視察・学習のあとは、参加者がこの日一番の目的として望んでいた懇親会で交流。普段それぞれが地域で運動や生産の屋台骨となって活動する同世代として意気投合した交流は大盛り上がりとなり、初めて参加した人からも「来てよかった」「楽しかった」との感想が聞かれました。
(新潟県農民連 鈴木亮)
(新聞「農民」2014.4.28付)
|