「農民」記事データベース20140428-1115-07

ばかたれ!
頭に来る!

CD文庫「でれすけ原発」
いわき雑魚塾が作詩・作曲


原発に対する怒り
浜通り言葉で表現

この歌をうたって全国に広めてほしい

 “でれすけ でんでん ごせやげる。でれすけ 原発 もう!いらねぇ!”

 タイトル曲「でれすけ原発」。でれすけは「ばかたれ!」、ごせやげるは「頭に来る!」。そんな叫びのようなサビから始まる歌です。

 県人の思い込めて

 この歌は原発に対する怒りをすべて浜通りの言葉で表現しています。この歌に僕たち福島県人の思いが込められていると言ってもいいでしょう。

 笠木透さんが震災CD文庫を3部作で作ることを呼びかけ、全国の仲間たちがいわきに集い、2012年「私の子どもたちへ―東日本大震災―」、13年「豊かな青い海―東日本大震災2―」を制作しました。そして3部作の締めくくりとして、「被災地で暮らし、原発の真っただなかにいる僕たちが全曲作詩・作曲したいわき雑魚塾完全オリジナルとして作れ」と言われました。その笠木さんの熱い呼びかけに応じ、2作目の発売直後から「でれすけ原発」の制作がスタートしました。

 笠木さんに作詩の基礎から教わり、8カ月にわたって詩作りをし、実に80近い詩が生まれ、その中から十数曲を選んで今度は曲付けを始めました。本格的な作詩・作曲などやったことのない素人の僕たちがなんとかかんとか曲が付いてさらにその中から10作を収録曲として選びました。

 あの日思い浮かべ

 そのようにして選んだ曲の一つ一つに僕たち全員の強い思いが込められています。一年間にわたって歌作りをしてきましたが、決してスムーズにできたわけではなく、笠木さんに叱咤(しった)されながら、また、ディレクターの増田さんや茨城の百姓フォークグループ、ヒューマンファーマーズの佐藤せいごうさんに協力してもらいながら、みんなで力を合わせて作り上げてきました。だからこそ、このCDをより多くの人に聴いてもらいたいのです。

 僕たちの、浜通り人の、福島県人の心からの叫びが詰まっています。詩を書きながら、曲をつけながらあの日のことを思い浮かべ、それぞれの歌の背景を作者はもちろん、僕たち全員が心を一つにして思いを寄せ、どんなふうに書けば伝わるかをみんなで試行錯誤しながら作った歌です。

 僕たちの思いを聴いてください。福島県人の声を聴いてください。震災も、原発事故も決して福島だけの問題ではありません。僕たちの心からの声を聴いて、福島の今を知ってください。僕たちは広く全国の人に福島の今を知ってほしい、そして、皆さんがこの歌を歌ってさらに多くの人に伝えてほしい、後世まで歌い継いでほしい。その一念で歌を作り、歌っています。どうかよろしくお願いします。

(いわき雑魚塾 久保木力)

 ▼申込先

Fax 0246(54)6062(青空学童保育クラブ) 携帯 090(7072)1606(比佐さん) メール zakojyuku.iw@yahoo.co.jp(加藤さん)

 ▼振込先(ゆうちょ銀行のみ)

記号 18220
番号 27976671
名義人 いわき雑魚塾(イワキザコジュク)
※他行からの振り込みは
店名 八二八
店番 828
普通口座 2797667

 ▼CD文庫代金 1枚1000円

送料 1〜2枚80円、3〜4枚160円、5〜6枚240円、7〜8枚360円、10枚以上は送料無料


 いわき雑魚塾プロフィル

 20年ほど前、いわきさくらんぼ保育園の認可運動の中で笠木透さんのコンサートを開催したのが縁でそれから何度もコンサートを開き、2001年に秋葉英範先生とのジョイントトーク&コンサートを開催。そのコンサートをまとめたCDブックス『私の子どもたちへ』を刊行。実行委員会が解散後も笠木さんの「自分のことは自分で歌え」の言葉に賛同したメンバーがそのまま残ってフォークグループ「いわき雑魚塾」を結成。今日までに新しいメンバーも加わり、現在10人でいわき市を拠点として活動しています。

(新聞「農民」2014.4.28付)
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2014年4月

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