農のこころ丸山美沙夫
田の神に酒をふるまひ種おろし 山口 美智 俳誌『天穹(てんきゅう)』から。「田の神」は稲作の守護神として、別に常設の神殿があるわけでなく、日本の古い信仰の形が残されている。春の稲作がはじまる頃に、山の神が里におりて田の神となり、秋に山へ帰るという。稲作と日本人の食の大切さから生れてきた信仰だろうか。この句、種まきした夕餉の「ふるまひ」酒が面白い。
(新聞「農民」2014.4.28付)
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[2014年4月]
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