集団的自衛権の行使――
戦争する軍隊づくりだ
女性の憲法年連絡会が学習会
農民連女性部も加盟する女性の憲法年連絡会は4月15日、緊迫した情勢を迎えている集団的自衛権行使をテーマに、学習会を東京都内で開催しました。
講師は、自由法曹団東京支部事務局長で弁護士の齊藤園生(そのお)さん。齊藤さんは、憲法96条改悪など安倍政権の改憲策動の推移と現状を整理。「戦争する軍隊づくり」には2つのポイント――(1)法的根拠としての集団的自衛権の容認、(2)自衛隊の軍備のバージョンアップ――が必要であることを紹介し、集団的自衛権の容認がいかにいい加減な法的解釈でなされようとしているかを解説しました。
同時に、これまで改憲の要因と言われてきたアメリカと日本の財界の中にも、安倍政権の極端な軍国主義的姿勢による中国や韓国との関係悪化を懸念する動きが出ていることを紹介。「TPPや反原発、社会保障改悪などさまざまな運動で連帯して、改憲を阻む共同に広げていこう」と訴えました。
運動交流では、農民連女性部の藤原麻子事務局長が、「秘密保護法の先取りともいえるのが、TPP交渉の情報隠しだ。安倍政権はオバマ大統領の来日を前に、国会決議すら踏みにじって妥結に突き進んでいる」と述べ、4月22日に予定されているTPP反対行動への参加を呼びかけました。
(新聞「農民」2014.4.28付)
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