そばの検査員誕生
農民連農産物供給センター
「育成研修」ひらく
優秀な成績で8人合格
近畿農政局から要請
京都府南丹市園部の農民連京都農産物供給センターで3月12日、そばの検査員育成研修があり、参加してきました。京都府には現在、そばを検査できる農産物検査員がいないとのことで、農産物供給センターに近畿農政局から要請があり、育成研修を実施したものです。
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研修を受ける表情は真剣そのもの |
これは、TPPへの参加とあわせ、政府が進めている「農政改革」の一環として、転作作物などに出してきた補助金を認定農業者や集落営農法人などに限定したうえ、検査を受けた作物に対象を絞り、しかも規格外は補助対象としない制度が2015年度から始まるためにその体制を整えようとするものです。
農民連は家族農業、小規模農家も含め、多様な農業者が日本人の食料と国土を守っているという立場から、「アベノミクス農政」には反対をしています。そばの検査員育成も「アベノミクス農政」の一環として進められている面もあり、複雑な思いもありますが、そばも含め大いにものづくりに励みたいものです。
ちなみに、参加した8人の検査員は優秀な成績で合格し、研修は終了しました。
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18日は現場実習でした。せっかくの「そばの郷」で実習があったのに、実習が終わった時間には「本日は終了しました」の看板。空腹が余計にこたえます。昼に食べておけばよかった。仕方がないので事務所に帰ってからそばぼうろうを食べました。
これがそばの実です。検査では一粒一粒、未熟粒、被害粒などに分けそれぞれの重さを量って、その比率で等級を決めることもあります。それを皿を見ただけで判断できる目を養うのです。「容積重」もそばの等級には重要な要素です。
(京都農民連 安田政教)
(新聞「農民」2014.4.14付)
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