「農民」記事データベース20140407-1112-05

農のこころ

丸山美沙夫


 啓蟄(けいちつ)や納屋を出てゆくトラクター

                   櫻井アエコ

 俳誌『滝』から。啓蟄は、二十四節気の春の三番目の三月六日ごろを言う。地中にこもる虫が地上に姿をあらわす時期である。春の農作業もこの頃からはじまる。エンジン音を響かせて出てゆくトラクターは、農びとの心を揺するようで活気づくとき。とにかく、そちこちに農の姿を見せ、活気ある里にしたいものだ。

(新聞「農民」2014.4.7付)
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2014年4月

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