「農民」記事データベース20140224-1106-11

旬の味


 立春とは名ばかりで、関東での大雪のニュースに見入る。旧正月も終わり、さとうきびの収穫も始まる。2月は雨が多く、雨がっぱを着ての作業。安価で買い取られるキビ農家は激減し、パイン栽培に切り替える▼高齢者も年金だけでは暮らしが立たない。80歳を過ぎた親は足腰が弱り、動けなくなった。介護が必要になり、施設の世話になる。介護料も重く、年金だけでは足りず、子どもらが不足分をねん出する▼本人は「今まで大病もせず、子どもを育てるために一生懸命がんばってきた。これから地域のサークル仲間と歌ったり、踊ったりするのを楽しみにしていたのに」と寂しそうにつぶやく。年金を楽しみに働き続けた日々。施設と家を行ったり来たりの生活に家族は何をしてあげられるのか思い悩む▼年金削減の政府の方針に対し、「最低保障年金制度を作ってほしい」と訴えたい。消費税増税、公共料金の値上げなど度重なる負担増で生活は成り立たない。もっと高齢者が安心して暮らせるよう、考えてほしい。

(き)

(新聞「農民」2014.2.24付)
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2014年2月

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