「農民」記事データベース20140203-1103-20

旬の味


 道の駅の農産物販売はどこでもにぎわいをみせ、地域の人気スポットとなっている。「のうそん」という直売所がある。農家の母ちゃんたちが手づくりの野菜や加工品を、みんなで協力し、消費者ととけ合って地道に経済活動を行っているグループだ▼地産池消と地域活性化のため、日々努力している姿に頭が下がる。「のうそん」は農村の意味だと思うが、地元ではコンビニのローソンと同じように聞こえるようだ。安倍首相肝いりの産業競争力会議の農業分科会主査を務めるローソン社長の新浪剛史氏。同会議での発言録や、作成された農政「改革」方針を見て驚いた▼農民の存在を否定し、かけがえのない農業、農山村をつぶしてかまわないと言わんばかりの主張に怒りで体が震えた。そこには大切な食糧をつくる人間の姿がない。あるのは、弱肉強食の市場原理万能と金もうけ主義だけである▼「のうそん」の母ちゃんたちの営みは、農村の一つの希望だ。今年は国連家族農業年。深い雪のなか、コタツで営農計画を練る。

(長)

(新聞「農民」2014.2.3付)
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2014年2月

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