沖縄・名護市長選挙
稲嶺進市長が圧勝
辺野古新基地建設ノー
沖縄に基地はいらない
1月19日投開票で行われた沖縄県の名護市長選挙で、辺野古への新基地建設反対の稲嶺進市長が再選されました。沖縄県農民連も稲嶺市長を支持して選挙戦をたたかいました。農民連全国委員会で行った、沖縄県農民連の中村康範会長の発言要旨を紹介します。
中村会長の発言
名護市長選挙では、皆さんの大きなご協力で勝ち抜くことができました。
「辺野古の海にも陸にも米軍基地をつくらせない」の県民の声を、日米両政府がないがしろにし、「何が何でも普天間の基地を辺野古につくろう」と画策していました。
昨年末に、仲井真弘多・沖縄知事は、公有水面の埋め立てを承認するという公約違反をやってのけました。県民から大きな反発の声が上がり、知事辞職を求める世論も盛り上がりましたが、知事本人は「公約違反ではない」と居直っています。1月10日には県議会で辞任要求決議が賛成多数で可決されました。
市長選では、知事が新基地建設推進の相手候補の応援に入りましたが、そのことが逆に名護市民の怒りを買い、「知事が応援する候補は支持できない」という流れをつくり出しました。自民党支持者からも「応援できない」という声がでました。
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発言する中村会長 |
選挙中に自民党の石破茂幹事長が新基地建設を前提にした「名護振興基金」500億円を打ち出しましたが、私たちは「500億円を辺野古につぎ込むのではなく、第1次産業を中心にした振興に使うべきだ」と主張し、選挙戦をたたかいました。稲嶺市長も「農業は名護市の地域経済を支える最も大切な分野」と訴えました。
市民は「カネとムチには屈しない」という意思を示し、4155票差の勝利でした。4年前の前回選挙が1588票差でしたから、今回は“圧勝”といえます。
この民意を市政、県政にどう反映させるのか、これからが大きなヤマ場です。これ以上、沖縄に基地の負担を強いてはなりません。
私たち農家は、生命をつくる仕事をしています。基地は生命を奪うものです。県農民連も引き続き、「基地は沖縄にはいらない」の運動を続けていきます。みなさんも「米軍基地なくせ。日米安保条約を廃棄せよ」の声を上げ続けてほしいと思います。
(新聞「農民」2014.2.3付)
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