「農と食の集い」若手農家が開く
近畿の農業を
若い農家の手で盛り上げよう
奈良・明日香農民連近畿ブロック
気合とやる気もらった
奈良県明日香村の奈良県農民連に1月21日、近畿地方の若手農家、新規就農希望者43人が集まり「農と食の集い」を開きました。この企画は和歌山と奈良の青年部が「一緒に畑見学などの企画をやり関西を盛り上げていこう」と始まったものです。
前回は和歌山で行われ今回は2回目。農民連近畿ブロックにも呼びかけ、関西中の若手農家が奈良に集まり、奈良県農民連青年部主催で行われました。
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関西中の若手農家が集まりました |
企画では、純粋に農業で飯を食っていくのが難しいという現状から「農業+何かで稼ぐ手段を考えようや」というテーマのもと麦の生産から加工の取り組み、有機農家の農家民宿の取り組みを見学しました。
また交流会では見学した麦を使った手打ちうどんの実演や民宿で提供されているイノシシ鍋、地元の若手農家こだわりの米や卵、ケーキなどが参加者に提供され、熱くゆるい交流になりました。
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手打ちうどんの実演は真剣そのもの |
京都府京丹波町の和知農民組合の森下克人さんは、「私もかなり変わった人生を歩んできましたが、自慢にならないくらい個性的な人生と農へのこだわりに感動し気合とやる気をもらいました。会の終わりには連絡先を交換しあう友人もでき、今後の展開に楽しみができました」と言います。
和歌山県紀の川市で野菜をつくる中村祐子さんは「明日香村の景色の美しさや、水が豊富できれいなところなどに心をひかれました。ぜひ次はゆっくり回ってみたいと思います。交流会では養鶏農家『のらのわ耕舎』さんの話をうかがい、妥協しないていねいなものづくりの姿勢にとても感動しました。明日香村の方々を見習い、それぞれの地域に合ったおもしろい農業の展開はないか日々意識しながら取り組んでいきたいと思います」と感想を寄せました。
奈良県農民連青年部部長の杉浦英二さんは「和歌山との話から始まった今回の企画。これがきっかけで関西が盛り上がっていければいいなと思います。今後は青年部のない県などで地元の若手を集められる出張企画などもできないかと考えています。みんなで関西の農業を盛り上げましょう」と呼びかけています。
(奈良県農民連 杉村出)
(新聞「農民」2014.2.3付)
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