TPPはね返し農業守るぞ
長野・大町市特栽米研究会25周年のつどい開く
長野県の大町市特別栽培米研究会は発足25周年を迎え、2013年12月1日に「25周年のつどい」を開きました。長野県農民連、中信農民センター、消費者、関連業者らが参加しました。
つどいでは、県農民連の竹上一彦会長、大町市花き協会の宮田耕治代表理事らが祝辞を述べました。同時に研究会は、『二十五年のあゆみ』を発刊しました。
1988年に、長野中央病院の中村末子さんから、「子どものアトピー性皮膚炎の対策として、有機100%で無農薬の米を大町でも作れないか」との相談が、生産者の大和守雄さんに寄せられたことが研究会発足のきっかけでした。「有機100%の栽培は2割の減収になるが、生態系を守り、安全でおいしい米を作る必要がある」と特別栽培が始まりました。
翌年に県農民連の指導と協力により、研究会が発足。その後、低温倉庫や共同精米所で、年間を通して味の変わらない米を提供しています。新日本婦人の会の協力・支援も仰ぎ、四半世紀の歴史を積み重ねてきました。田植え交流会やしめ飾り交流会を行っています。
会長を14年務めている海川善広さん(80)は、稲作をこれからも続けると決意しています。
現在は生産者8人の会員をそろえ、長野県内を中心に100世帯以上に米が届けられています。TPPを跳ね返し、日本農業と、この大地と故郷を守ろうとがんばっています。
新年を迎え、今後も農民連と新婦人との協力で歴史を重ねたいと、会員一同決意を新たにしています。
(長野・大町市特別栽培米研究会 西山隆一)
(新聞「農民」2014.1.27付)
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