農業を守れ妥協するな
ビア・カンペシーナ
インドネシアや各国のNGO連合組織
バリ閣僚会議 WTO抗議行動
インドネシア・バリ島で開かれたWTO(世界貿易機関)閣僚会議(12月3日〜7日)にあわせて、国際的農民組織ビア・カンペシーナは、閣僚会議の前後の期間に、ゲラク・ラワン(インドネシアのNGO連合組織)やSMAA(もう一つのアジアのための社会運動=アジア各国のNGO連合組織)とともに、WTOに抗議する行動を展開しました。農民連も6人の代表が12月1日から6日まで合流し、行動に参加しました。
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民族衣装に身を包み「WTOを拒否しよう」と声をあげる女性たち=12月6日 |
抗議行動は、バリ島郊外にあるヨワナ・マンダラ・スタジアムを拠点にして行われました。TPPや自由貿易協定(FTA)、多国籍企業、地球温暖化問題などを告発し、「地球共同体における命の経済」をテーマに話し合われた経済正義会議、WTOの害悪を裁く民衆法廷など、参加者全員が全体会と分科会で討議し、決議を練り上げました。
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スカーフを結び合わせたものを掲げ連帯を示す各国・組織の代表=12月1日 |
3日と6日には、アメリカや日本の領事館が並ぶ中心部のレノンパーク周辺で、デモ行進が行われ、各国のNGO、農民・漁民団体、女性、青年らが「WTOを倒せ」「WTOを終わらせよう」と声を響かせました。
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「食糧主権の確立」を求めてアジアの農民たちとデモ行進する斉藤敏之常任委員(右から5人目)=12月3日 |
閣僚会議が行われた会議場内でも、「WTOノー」の声を上げました。「WTOの破たんと経済正義を求める民衆からの対案」「自由貿易の地政学・TPP・FTAとWTOの結びつき」をテーマにした記者会見、フォーラムでは、真嶋良孝副会長が発言しました。
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「新世代FTAとのたたかい」分科会で日本でのTPP、FTA反対の運動を紹介する千葉県農民連の大木傅一郎会長=12月5日 |
さらに、開会式を終えて大会議場から出てきた各国の政府関係者に対し、インドのNGOなどは、「妥協するな」「農業を守れ」と抗議行動を実施し、メディアにも大きくアピールしました。
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閣僚会議の会議場前で「インドは妥協するな」と訴えるインドのNGO代表=12月3日 |
(新聞「農民」2014.1.6付)
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