縁起物レンコン使い酢バスおせち料理
レンコンは、「たくさんある穴から将来が見通せる」という縁起担ぎから、お正月のおせち料理には欠かせない食材の一つ。食用にするのは日本や中国など世界では少数です。 日本のレンコンの半分を生産しているのが、茨城県。霞ヶ浦周辺には見渡す限りのハス田が広がり、日本一の生産量を誇っています。なかでも稲敷市の浮島レンコンは、柔らかい肉質と、レンコン本来の風味に富み、市場でも高い評価を得ている銘柄産地です。 浮島レンコンの生産者で阿見町産直センターの橋本國光さんのこだわりは、品種選定。幸祝(こうしゅく)という砂壌土の土質に合った優良品種を使い、良質な有機肥料で土づくりをして、おいしくて、歯触りの柔らかいレンコン作りをめざしています。 通年で収穫できるレンコンですが、やはり冬に収穫するレンコンは根元に近い節が傷みがち。このため通常は1年を通じて少しでも多くの節を出荷できるような品種が選定されることがほとんどです。しかし橋本さんが育てる幸祝という品種は、歯触りが柔らかい分、寒さとともに収穫できる節が少なくなってしまうのです。 それでも幸祝にこだわる橋本さん。「やっぱりおいしいから。もうけは減っちゃうけど、消費者がおいしいって喜んでくれるのが、僕ら生産者の何よりの作りがいです」と話してくれました。 おいしいレンコンを見分けるには、ふっくらとして、全体に傷がないものを選びましょう。酸化を嫌うので、ラップできっちり包んで冷蔵庫で保存します。調理するときは、加熱しすぎに注意。また煮る時はフタをせず、手早く冷ますとサクサクした歯触りが楽しめます。
(新聞「農民」2014.1.6付)
|
[2014年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2014, 農民運動全国連合会