2014年版
「税金の手びき」
「記帳簿」完成
助け合いながら大いに活用を
「確定申告の手びき」「農業収入・支出記帳簿」が完成しました。
いよいよ2014年の1月から、すべての事業者への記帳の義務づけが実施されます。農業所得が少なく所得税の申告の必要がないといっていた人も含めて、記帳する必要があります。税務署は「いまさら記帳なんて大変」と言う人のために、税理士や青色申告会を勧めていますが、農家にとっては負担が大きく、農業をやめるきっかけになりかねません。
農民連には、全国の英知を結集した「確定申告の手びき」と「農業収入・支出記帳簿」があります。これらを上手に活用し、会員同士が地域の集まりなどで協力し合って、領収書の保存の仕方、記帳の仕方、経費の考え方などを学び、助け合いながら進めています。
今こそ、農民連の出番です。いっしょに「自主計算・自主申告」にとりくむ仲間を増やしましょう。仲間が増えれば、徴税攻勢を跳ね返す力になり、農業を守る力にもなります。
安倍首相は10月1日、14年4月から消費税を8%に増税することを表明し、その一方で6兆円の景気対策として大企業減税と大型公共投資を行うことを明らかにしました。また、復興特別所得税が13年分から25年間にわたって、復興特別住民税は14年6月から10年間にわたって課税されます。
一方で復興特別法人税は3年間の課税を1年前倒しで減税しようとしています。消費税ともども、国民には負担を押しつけ、大企業には減税、こんな政治を許すわけにはいきません。
こうした情勢下でとりくまれる14年の税金闘争は、税金の無駄と負担の押しつけを自主計算・自主申告で跳ね返すだけでなく、暴走政治とたたかい、悪政の根幹になっている重税を跳ね返すたたかいです。
農民連が築き上げてきた「農家の立場に立った税金対策」を大いに広め、「記帳簿」と「手びき」を活用しながら、「農民連に入って納得のいく申告を」と多くの農民に声をかけ、きめ細かく相談会を開催し、農民連の会員を増やす活動も強めましょう。
注文は、所属する農民組合・都道府県連にお問い合わせください。
(新聞「農民」2013.11.25付)
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