税金ワンポイント
申告前に税務署と事前の話し合いを税金申告前に、それぞれの税務署と事前の話し合いをしましょう。税務署は「質問されたことについては、正確に答えて、文章で残し報告する」ことになっています。ただし、以前、ある統括から聞いた話ですが、質問されていないことを、「この方が節税になります」などと「言ってはいけない」そうです。「計算以上に間違えて納税されていても・自分で納得して納税されている」(申告納税制度)という解釈です。しっかり勉強して「損のない」申告をしましょう。 先日、農民連本部の吉川利明事務局次長と東京・豊島税務署(本部近くの事務所)に行ってきました。最近の税務署は、「来署した納税者」に、ていねいな対応をしてくれるようになっています。受付で「質問主旨項目」を記載して出すと、項目ごとに担当職員が来て説明してくれました。 第一の質問は、前回に書いた「復興特別所得税」のことでした。2つ目の質問は、「総所得金額等と合計所得金額の違い」についてです。農民連の「税金申告の手びき」に詳しい説明がありますが、「繰越控除(青色申告の前年度赤字の繰り越しや住居の譲渡時の赤字控除など)後の金額を総所得金額等とし、控除前の金額を合計所得金額とする」と、明快な回答でした。 しかし、「いろいろな税金説明の本で、使い分けがあいまいで理解しにくい」と、いくつかの事例を示すと、「一般的には、繰越控除を受ける人は少なく、その場合は金額が同じなので厳密な使い分けはできていない」とのことでした。
消費税増税阻止の大運動を3番目の質問は、「消費税が年度途中で引き上げられたことによる、記帳・事務処理上の注意は?」でした。私たちは、消費税引き上げに断固反対し、実施を阻止する大運動を行っています。しかし、安倍首相は、「来年4月に引き上げる」ことを宣言しています。私たちは、万が一の準備も必要だと思います。 税務署の答えは、「まだ上から何の指示も通達もきていない。署内での準備はまったく行われていないので、お答えのしようがない」ということでした。このまま4月実施ということになれば税務署もたいへんだということです。 国民の声も聞かず、十分な準備もないまま、独断専行の安倍内閣に「4月引き上げ阻止」の大運動を広げましょう。 (税金対策部 坪井貞夫)
(新聞「農民」2013.11.18付)
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[2013年11月]
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