まともな仕事と人間らしい生活を
全国青年大集会
農民連青年部がTPP分科会担当
“中身よくわかった”
「もう黙ってはいられない! まともな仕事と人間らしい生活を」をテーマに10月20日、東京・明治公園で全国青年大集会2013が開かれ、豪雨のなか、全国から1500人の若者が集結しました。
農民連青年部は分科会「TPPに入るとどうなるの?」を担当し、70〜80人が集まりました。はじめに、TPP○×クイズで、TPPの中身を知ってもらうことから始めました。「TPPで農産物が安く入ってくるからよい?」などの質問に、参加者が1問1問挙手で答えながら、正解を説明していく企画です。
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「TPPクイズ」に挙手で答える参加者(TPP分科会) |
次に、全国保険医団体連合会の松山洋さんが「TPPで日本の医療はどうなる?」と題して報告。アメリカから「皆保険はじゃま。薬価をもっと引き上げろ」と圧力が強まり、国民が必要な医療を受けられなくなる弊害を語りました。
新潟県農民連青年部の相沢堅さん(十日町市)は、中山間地で農業を営む苦労と喜び、TPPによる農業への影響を説明しました。
質問コーナーでは、「TPP交渉に参加するようになったが、止められるのか」「医療費の個人負担がさらに引き上げられるのではないか」「EPAでインドネシアから看護師が入ってくることになっているが、いまはどうなっているのか」などの意見が寄せられました。
最後まで熱心に聞いていた岡山市の坪井晶子さん(28)=病院職員=は「話を聞いていると、現状ではTPPに参加しても利益になることはなく、農業や医療がだめになってしまうことがわかりました。いろんな立場の人たちと共同して、くらしを守りたい」と話していました。
農民連のブース、「産直カフェ」では、福島のゆいまある・トマトジュース、甘酒、長野・上伊那の白毛餅、静岡のミカンなどの産直品・加工品を販売しました。
また、自転車発電で綿あめをつくるコーナーを設置。参加者は、自転車をこぎながら発電する難しさと同時に、苦労してつくった綿あめの甘さを味わっていました。
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自転車を懸命にこいで発電。「綿あめできたかな?」 |
メーン集会では、解雇や雇い止めとたたかう青年労働者が、実態の告発とたたかいの決意を述べました。各地の青年がそれぞれの地域での運動を報告し、交流しました。
(新聞「農民」2013.11.4付)
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