学んで、食べて、楽しかった!
京都 新婦人と稲刈り交流会
「田んぼの生きもの」博士も大人気
消費者と生産者で手を結ぼう
9月29日に京都府京丹波町で、恒例の新日本婦人の会と農民連との「稲刈り交流会」が行われました。1カ月前までの耐えられないような暑さ、半月前の台風18号の被害など「これまでに経験したことのない」異常気象がうそだったかのような好天に恵まれ、消費者と生産者あわせて300人近くが参加して交流しました。
新婦人府本部の森下聡子会長は、開会あいさつのなかで今の社会情勢について述べ、食と農・医療などをアメリカなどに売り渡す日本政府のTPP参加の異常さを訴えました。
午前中は、縄綯(な)い(しめ縄づくり)や 餅つきに挑戦したり、芋掘りやハーブティーの体験、手打ちうどんやバター作り、「琴滝」への散策などいろいろな体験を楽しみました。
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“縄ない”やしめ縄づくりにも挑戦 |
青空市では、丹後地域の郷土食バラずしや、鯖(さば)街道・美山町の鯖寿司、京北の納豆餅など地域の特産物のほか、産直牛乳・乳製品、アユの塩焼きや讃岐うどん、野菜のてんぷらなどおいしいものがずらっと並んで、どれを食べようか迷うほどで、新鮮野菜とともにお土産にする人も大勢いました。
4カ月間で苗がこんなに大きく
午後からはメーン企画の稲刈り体験です。はじめに農民連から、5月に植えた苗が4カ月間でこんなに大きく成長してたくさんのお米(もみ)をつけたことをユーモアも交えながら説明しました。また、実際に現地で田んぼを見守ってきた生産者からも、お米作りの大変さが語られました。
今回の稲刈り体験では初めての試みとして、子どもたちがいつも楽しんでいる田んぼの生き物のことにも答えてあげようということで、「生きもの博士」!?を置きました。どこへ行けば教えてもらえるのかわかるので、何か捕まえるたびに(ほとんどイナゴとカエル)子どもたちは虫かごを持って走っていました。
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おとなも子どももみんな総出で稲刈りしました |
最後は、もしかしたら一番盛り上がる? 抽選会と「子ども福引き」を行って、プログラム終了です。おとなも子どもも、学びながら楽しめた一日でした。
閉会のあいさつで京都農民連副会長の上柿直一さんが、交流会成功のお礼とともに、米価の下落やTPP交渉などの情勢のなかで、いまこそ消費者と生産者が手を結んで農業と食料を取りまくさまざまな問題を乗り越えていくことの重要性を訴えました。
(京都・京北農民組合 益田修次)
(新聞「農民」2013.10.28付)
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