旬の味
車を走らせていたら近くの酪農家が牛に頭絡をつけ往復しているのが目に入った。今度開かれる共進会参加者だとわかる▼共進会といっても乳牛や肉牛さらには馬など多くの種類がある。共進会の流れとしては成牛や子牛の各部門に分かれた後、円形歩行審査をし、その後審査員が優劣を決める形だ。最優秀賞に入ればその牛の血統は優秀だということでそれらの牛の血統が高く取引される▼牛の共進会とはいえ酪農家はただ牛を出すだけではない。乳牛であれば乳房の付きのよさなども審査対象に入るので酪農家は審査時間に乳房の形が整うよう計算をしながら朝の搾乳をしたり、牛の毛をきれいに見せるために整え、円形歩行の際暴れないようゆっくり歩く練習もさせる▼動物を飼う酪農家は一年を通しても休みがほとんどない。そんな酪農家にとって共進会は周りの酪農家との交流を深めるよい機会だ。周りの農家との交流を深めながら連携をとることもこれからの時代を生き延びるのに必要なことではないだろうか。 (Y)
(新聞「農民」2013.10.14付)
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[2013年10月]
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