首都圏学生ユニオン結成
首都圏青年ユニオン分会
2013年9月6日、学生主体の労働組合「首都圏学生ユニオン」が首都圏青年ユニオンの分会として結成されました。どのような背景で結成に至ったのか、何を目指して活動しているのか。首都圏青年ユニオン事務局次長の神部紅さんに話を聞きました。
首都圏青年ユニオン事務局次長
神部 紅(じんぶ あかい)さんに聞く
今、不安定な働き方が政策的に広げられ、ブラック企業が増えてきています。その中でもとくに、パート、アルバイトは無権利状態に置かれやすくなっています。
近ごろは大学生や高校生から「労働組合に自分も入れるのか」という問い合わせや、労働相談が増えてきました。そこで「学生」ユニオンと看板を掲げることで、学生との接点を増やし、学生アルバイトでも、労働者としての権利があることを知らせ、具体的に実態を変えていく活動を進めるために結成しました。
無権利のバイト学生ふえる
労働運動の実践の場めざす
3・11以後、貧困問題などの社会運動に興味を示すような学生が増えていることを感じていました。しかし学生たちは経験も、具体的なノウハウも持っていません。学生ユニオンのような、労働運動・社会運動の実践の場が、学生の側からも、総ブラック化していく社会の側の要請としても求められていたわけです。
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「首都圏学生ユニオン」の結成を発表する神部さん(右) |
今、学生ユニオンでは労働相談とともに、学生を対象とした労働法の講演会などの啓蒙(けいもう)活動にも力を入れています。こうした講演会などでは、場所や出席者の確保、開催の告知などを、ベテラン組合員に相談しながら自分たちで行っています。労働相談でも同様に学生が主体となって進めています。
学生の労働実態改善のためのたたかいを進めていくとともに、実際に労使トラブルに遭遇したときの対応の方法を予防的に身に着けていける場所としても、学生ユニオンを活用してほしいと思っています。
(新聞「農民」2013.10.14付)
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