今こそ政府は「慰安婦」解決を日本軍「慰安婦」迎え院内集会開く
日本軍の「慰安婦」問題の解決を求めて、「ナヌムの家(注)」のハルモニ(おばあさん)を迎えた院内集会が9月24日、参議院議員会館で開催され、300人もの人々が集いました。 3人のハルモニが証言しました。全身からしぼり出すように、しかし力強い大きな声で訴えました。14、15歳の少女たちが1日に40〜50人もの兵士の相手をさせられ、それが毎日繰り返されたと言います。 農民連女性部では、これまでも「女たちの戦争と平和資料館」を見学するなど、戦時性暴力について学んできました。そして現在でも、沖縄では米軍による性犯罪が後を絶たず、世界では内戦や地域紛争で性暴力が起こっているなど、過去と現在の戦時性暴力が、つながっていることを学んできました。 日本政府は、国連安保理の決議1325号「女性・平和・安全保障」に基づく行動計画すら作っていません。ハルモニたちの「戦争だけは絶対にいけない」という思いを受け止め、伝え、行動することが、今を生きる私たちの責務であると、痛切に感じた集会でした。 (農民連女性部 久保田みき子)
注・ナヌムの家 日本軍の「慰安婦」だった高齢の韓国人女性が、日韓の若者を中心としたボランティアスタッフとともに共同生活を送る民間の施設。
証言から生きている間に謝罪を、名誉回復をイ・オクソンさん(87歳)15歳の時、中国に連れて行かれ、敗戦で日本軍に置き去りにされて60年ぶりに韓国に戻ってきた。日本政府は、韓国や中国、アジアの娘たちを20万人も連れて行ったが、戻ってきたのは何人もいない。多くの少女が中国の地で死んで行った。慰安所は人が住むようなところではない。たとえていうなら、と殺場のようなところだった。日本政府が言うようにお金を稼げたなら、今、私がここにいることはない。14〜15歳の少女が逃げることもできず、暴力を受けて亡くなった人もいた。私も殴られて目も見えにくくなり、耳も聞こえなくなり、歯も折られた。逃げようとして足も切りつけられた。
日本政府は、生きているあいだに謝罪して、名誉を回復してほしい。日本の学生はかわいそうだと思う。教科書にこの事実を載せていないので、自分の国の歴史を知らないからだ。
安倍総理は謝罪せず、また戦争を…カン・イルチュルさん(86歳)日本は朝鮮人を強制的に連行したことを、民族の歴史として記憶しなければならない。当時、日本人の先生はいい人だった。私は幼く、泣くしかなかった。しかし誰からも、一言の謝罪もない。安倍総理は私たちを「人」と思わず、今また戦争をしようとしているが、私たちを無視してはいけない。安倍総理こそ、ここに来るべきだ。韓国と日本が歴史をきちんと見つめ、よい関係を築いていくには、安倍総理がきちんとした態度をとらなければいけない。このまま謝罪もせず、また戦争するのはいけない。 当時のことを考えると、悔しくて食事ものどを通らない。謝罪のみが、「慰安婦」問題を解決する。皆さんの息子がもし軍隊に行くことになったら、どう思うか?
(新聞「農民」2013.10.14付)
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[2013年10月]
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