「農民」記事データベース20131014-1089-04

農のこころ

丸山美沙夫


 秋起し息を吹き込む鍬一丁

          鴨下 昭

 俳誌『道標』から。秋耕は秋の収穫が終わった田畑を耕すことで、この句の「秋起し」はそのことである。水田は秋に耕し、土壌を冬の間乾燥させて、有機窒素などが分解されるようにするためだ。ただし「鍬一丁」からみると、畑の耕しであろう。晩秋から冬の野菜栽培に愛用する鍬使いか。農びとの逞しさが伝わる。

(新聞「農民」2013.10.14付)
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2013年10月

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