「農民」記事データベース20131014-1089-03

TPP参加に断固阻止

APEC会議に合わせ抗議
夜の官邸前行動

関連/賛成の人にも呼びかけ運動をつくりかえよう


 TPP反対で一致する市民団体や農業団体、労働組合、消費者団体、医療団体などで構成する「STOP TPP!! 官邸前アクション」は10月1日、首相官邸前で、毎月第1火曜日の夜に取り組まれている官邸前行動を行いました。

 インドネシアのバリ島で開かれているAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議にあわせて、TPP交渉の大筋合意が画策されているなかで開かれた抗議行動とあって、170人に及ぶ参加者が熱のこもった「TPP参加に断固反対」の声を響かせました。

 遺伝子組み換え食品に反対する活動家の西分千秋さんは、「TPPで遺伝子組み換え食品の表示ルールが変更させられ、食品の安全性が脅かされるのも大問題だが、悪影響はそれだけにとどまらない。日本での商業栽培が強制されれば、日本の農業も、農業が支える地域の暮らし、文化、コミュニティーなども破壊されてしまう」と訴えました。

 19回を数えるこの官邸前行動に1回も欠かさず参加している日本共産党の紙智子参院議員が今回も駆けつけ、あいさつ。「私も4日からバリに行く。先日、地方の港の税関に視察に行ったが、TPPでぼう大になるといわれる輸入対策はまったくの無策状態。交渉は秘密ばかりだが、国民の皆さんに必要な情報が伝わる論戦をやっていきたい」と、述べていました。

 スピーチの合間にコールが行われ、「普通の庶民にTPPはいらない!」「日本の未来にTPPはいらない!」「大企業ボロもうけのTPPはいらない!」と、元気な声が響き渡りました。


賛成の人にも呼びかけ
運動をつくりかえよう

群馬 前橋でTPP学習会

画像  10月2日、「TPP交渉からの撤退を!〜これからのたたかい」をテーマにした学習会が、前橋市の県公社総合ビルで開催されました。

 群馬農民連が呼びかけ、全国食健連の坂口正明事務局長が基調講演。TPPの交渉が秘密主義で、推進派の多国籍企業は「無国籍企業」であり、安倍内閣の成長戦略・「世界一ビジネスのやりやすい国にする」戦略と一体だと断じました。

 これからの運動は、TPPがいまだよくわからない人や賛成派の人々にも、真実を伝えきることで運動をつくりかえようと呼び掛けました。

 県内の団体から、群馬民医連の内山晋二さん、生活グラブ群馬の木村香織さん、群商連の大野豊文さん、平和委員会の小田暁夫さん、県労会議の安藤哲雄さんの5人が、各分野の運動を報告しました。

 TPP交渉の現状と運動の方向を共有しようと、全県の団体から40人の代表者が参加。農民連やTPP市民の会などからも活発な質問や発言が出され、群馬の食健連運動の再開についても、語られました。

(群馬県農民連 木村一彦)

(新聞「農民」2013.10.14付)
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2013年10月

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