「農民」記事データベース20131014-1089-02

TPP即時撤退・消費税増税阻止

高知で自動車パレード

関連/TPPから食・くらし・命守れ


 TPP交渉即時撤退、消費税増税中止を求めて、高知県食健連、消費税をなくす高知県の会、消費税廃止高知県各界連の3団体共催で自動車パレードが9月25日に高知市で行われました。

 パレードには、軽トラックや乗用車など50台の車両が「TPP交渉即時撤退」「消費税増税中止」「アメリカに国を売り渡すTPPへの参加反対」「消費税増税断固反対!」などののぼりやポスターをつけて集合しました。

 出発式で、食健連の中岡健太事務局長、なくす会の金子陽子事務局長の両氏が「地方からTPP反対、消費税増税反対の声を上げ、運動を広げて阻止しよう」と訴えました。その後、高知市内を5コースに分かれてパレード。市民や通行人に「TPP交渉からの即時撤退」「日本の食を守ろう」「消費増税反対」などを呼び掛け、沿道から手を振って声援を送ってくれる姿もみられました。

 TPP交渉はまったくの「秘密交渉」で国民に情報提供されていません。国民に知られると都合の悪いことは情報提供せず、秘密交渉を続け結論だけ押しつけることを許すわけにはいきません。国民生活を土台から壊し日本を丸ごと多国籍企業、アメリカに売り渡すTPPの危険性をさらに大きく広げ、TPP参加阻止に向けて運動を強めていきたいと思います。

(高知県農民組合 中越吉正)


TPPから食・くらし・命守れ

JA全中など東京で集会
交渉から撤退促す声も

 全国農業協同組合中央会(JA全中)などで構成される実行委員会は10月2日、「TPPから『食と暮らし・いのち』を守り『国会決議の実現』を求める全国代表者集会」を東京・日比谷野外音楽堂で開き、雨の中を3500人の参加者が会場を埋め尽くしました。

 衆参両院の農水委員会は、「(TPP交渉への参加にあたって)米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物などの農林水産物の重要品目について、引き続き再生可能になるよう除外または再協議の対象とすること」などを内容とする決議を採択しています。その実行を求めて開いた集会です。

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雨の中、会場を埋め尽くす参加者(東京・日比谷野外音楽堂)

 主催者を代表してJA全中の萬歳章会長があいさつ。「広範な国民各層と連携を深め、日本の食とくらし、命を守り、次世代につなぐ徹底した運動に全力をあげる」と述べ、力強い拍手が送られました。

 リレーメッセージが続き、岩手県生協連の吉田敏恵さんは岩手弁で「政府は、大企業とアメリカの顔色ばーっかしみねーで、おらたちの苦しい生活と被災者をみてけろ」と述べ、絶対反対の立場を表明しました。

 TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会の醍醐聰・東大名誉教授は「このまま交渉を進めていいのかどうか国民的議論を呼びかける。TPPはがんばればストップできる。大義はわれわれにある」と連帯を呼びかけました。

 各政党代表のあいさつに続き、参加者は「自由化率を上げるなど、なし崩し的な譲歩のための環境整備を行っているのは、決議をないがしろにする行為と言わざるを得ず、断じて認められません」との集会決議を満場の拍手で確認しました。

 最後に「がんばろう三唱」で閉会しました。

(新聞「農民」2013.10.14付)
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2013年10月

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