生活破壊の消費税増税中止！

　「増税するなら大企業」「生活を破壊する消費税増税は中止せよ」――国民の怒りの声が上がるなか、安倍首相は10月1日、来年4月から8％への消費税増税を表明しました。9月27日には東京・日比谷野外音楽堂で5000人を超える反対集会が行われ、民意を無視した増税に農村からも怒りの声が大きく上がっています。

増税表明の撤回求める

農民連　白石淳一会長が声明

農民もはげしい怒り

これ以上価格転嫁できず負担大だ

水菜・イチゴ栽培　黒崎武さん＝茨城・行方市

特産の水菜を収穫する黒崎さん（右）

　「農産物を出荷しても、消費税分が高く売れるわけじゃないし、燃料や資材にも消費税がかかる」と価格に対する転嫁ができないことによる負担も大きくなっています。「今でも燃料費を抑えるために、ハウスの暖房の温度を下げ、時間も限って使っている。これ以上きりつめるのは難しい」と、燃料や資材の費用負担も増えることを懸念していました。

なぜ国民ごまかすやり方するのか

イチゴ・米栽培　佐伯裕二さん＝千葉・鉾田市

　「またうまいこと言われて、負担だけ押し付けられてはかなわない」とため息をもらしながら話していました。マスコミに対しても「まるで既成事実のように報道し、流れを誘導している」とその姿勢に怒りをみせて語っていました。

がんばりたたかい抜くゾ

国民集会に5000人　怒りの声全国で大きく

　全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は主催者あいさつで、「消費税大増税による国民の購買力低下への対策が、なぜ5兆円の大企業への大盤振る舞いなのか。経済のイロハからも逸脱する、幼稚でずさんな経済政策しか取れない安倍首相は、即刻退陣願いたいのは国民大多数の願いでしょう」と、安倍政権の経済運営を批判。「増税反対、最後の最後までたたかい抜く」と決意を表明しました。

プラカードを掲げて消費税増税中止を訴える参加者

　各界から連帯のあいさつが寄せられました。主婦連合会の山根香織会長が8月26日に首相官邸で行われたヒアリングで「消費税増税には断固反対である、と訴えてきた」と報告。「消費税増税は弱い立場にしわ寄せがいくだけで、財政再建も社会保障の充実も実現されるとは到底思えない」と批判しました。

　「消費税増税中止を求める税理士アピール」呼びかけ人の平石共子さんは「低所得者ほど負担が大きく、中小業者は値段に転嫁できない。しかも輸出戻し税で大企業は年間1兆円還付される。こんな悪税はない」と消費税の矛盾を訴えました。

　決して認めない

　リレートークではそろいのＴシャツで登場し、「消費税増税ダメにゃあ！」と訴える北海道各界連や、「安倍首相、有識者ではなく私たち被災者の声を聞いてください」など各界からの発言で、「増税許すな」の決意を固め合いました。

　集会では署名も54万9089人分が終了直前の時点で寄せられるなど非常に大きな反響を呼びました。

　集会後、参加者は日比谷公園から銀座を通り東京駅までパレードし、通行人も「上げるな、上げるな、消費税」と口ずさむなど注目が集まっていました。