「農民」記事データベース20130930-1087-09

旬の味


 初秋を迎え、桃・梨・ブドウの収穫は終期となりました。果樹農家にとって今年は春先からの天候不順で生育が心配されましたが、収穫期を迎え量的にも品質的にも平並みの作柄となりました▼しかし東日本大震災や原発事故による放射能汚染等で果物の販売価格は低迷したままです。福島第一原発事故でのメルトダウンした核燃料を冷却した高濃度の汚染水が保管タンクから漏出し、毎時2シーベルトを超える高い放射能が測定されています▼オリンピック招致で「汚染水はブロックされコントロールされているので安全である」と言明し、県民の気持ちを逆なでする発言が続いています。抜本的な対応は東電任せで、国は何一つやっていません▼いまだ15万人の方々の避難生活が続いています。その中には農民も多くおり、2年間も農地から離れるとこれから農業をやろうとする意欲がなくなった、という声が聞こえてきます。このような状況を変えるため多数の農民の声を国に届けることが重要だと考えます。

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(新聞「農民」2013.9.30付)
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2013年9月

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