「農民」記事データベース20130930-1087-06

新規就農者交流・相談会を開催
売り先、栽培技術、価格…

一人で悩まず相談しよう

奈 良

関連/「TPP反対」の気持ちを書に


 奈良県農民連の事務所で8月23日、新規就農者や就農希望者、産直センター職員など24人が集まり、新規就農者交流・相談会が行われました。

 奈良県では、奈良県農民連が新規就農の相談窓口になって、積極的に就農支援に取り組んでいることもあって、青年就農給付金を使って新規就農した青年がかなり増えています。しかし農業の根本的な問題である作物の低価格などは解決しておらず、それぞれ経営や農産物の販売先、農業技術の向上などで大きな問題を抱えています。

 そこで、それらの問題を一人で悩まず相談しようと、また同じ境遇・立場の人間が集まることで横のいいつながりが生まれるのではないかと、今回の新規就農者交流会が開かれました。交流会ではバーベキューを囲みながら、自己紹介をしたり、自分が作っているものや日ごろからの悩みや思いを出し合い、交流しました。

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バーベキューを囲んで大いに盛り上がった新規就農者交流会

 実際に、奈良県では自然農や自給自足という視点から農業を目指す新規就農者も多く、こだわった野菜を少量多品目というやりかたで栽培する人が多いです。しかし、悩みはやはり売り先と価格。参加者からは「こだわって作った野菜を、こだわったなりの値段で売りたい」という意見が多く出されていました。経営や栽培技術などについてもいろいろな話が出て、「マルシェ(産直市)など新規就農者で何かイベントをやってアピールしよう」という計画も出されていました。

 種子にこだわって種をつなごうとがんばっている農家の青年は、参加した感想を、「同じ世代、同じ境遇の人と新たなつなができて、よかった。ひとつのきっかけの場として大切だと思う」と、話してくれました。

(農民連・奈良産直センター 杉村出)


「TPP反対」の気持ちを書に

 9月14日から16日まで、岡山県高梁市の文化交流館で開催された「高梁書道連盟展」に、「TPP断固反対」の気持ちを込めて「土に立つ者は倒れず 土に活(い)きる者(もの)は飢えず 土を護(まも)る者は滅びず」の言葉を書にして出品しました。この言葉は、明治時代の農学者、横井時敬の言葉です。

(小阪洋志、雅号・志峰、71歳)

(新聞「農民」2013.9.30付)
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2013年9月

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