TPP推進のモンサントNO!官邸前アクション
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日本モンサント社前でミュージカルを披露するメンバー |
はじめに、プロジェクト99%の安部芳裕さんが、モンサント社を訪れ、世界の食料支配をやめることなどを求めた申入書を手渡したことを報告。モンサント社は申入書を受け取り、文書での回答を求めたことを紹介しました。
ゲストトークでは、東京・渋谷の映画会社アップリンクの松下加奈さんが、モンサント社の所業を告発した映画「モンサントの不自然な食べもの」を紹介し、「食べ物を守って命を次の世代に伝えたい。市民一人一人が立ち上がって声をあげなければならない」と訴えました。食政策センタービジョン21の安田節子さんは「モンサントによる種の支配を許してはならない。種を特許の対象にするのはおかしい」と述べました。
環境活動家の印(いん)鑰(やく)智哉さんは「南米では枯れ葉剤耐性の遺伝子組み換え(GM)大豆がつくられ、耕作されようとしている。毒性が高くなり、日本では禁止されるようみなさんと声を大きくしていきたい」と語りました。遺伝子組み換えに反対する活動家の西分千秋さんは「命を金もうけの道具にする遺伝子組み換えに反対し、くらしと命を守りたい」と訴えました。
今回、ミュージカル「わたしたちはモルモットじゃない」が初のお披露目となりました。GMトウモロコシを食べ続けて腹部に大きな腫瘍(しゅよう)ができたマウスにふんしたメンバーが、マイケル・ジャクソンの曲「スリラー」に合わせて踊りながら、「TPPでGM表示がなくなり、私たちはますます知らずにGM食品を食べさせられ、モルモットのようになる」と訴えました。
自由法曹団の長澤彰幹事長が主催者を代表してあいさつ。集団的自衛権行使の容認をはじめとした解釈改憲や秘密保全法、国民投票法案などの憲法にかかわる情勢に触れながら、「今こそしっかりと憲法を学び、学んだことを力にして、これまでにない宣伝行動を広げていこう」と呼びかけました。
法政大学大原社会問題研究所教授の五十嵐仁さんが、「憲法をめぐる情勢と、たたかいの展望」をテーマに講演しました。五十嵐さんは、安倍自民党政権の「戦争できる国」づくりに向けた動きとして、3つの「裏口」――(1)96条先行改憲、(2)解釈改憲と立法改憲で実態を変える、(3)集団的自衛権行使の容認――を紹介。
しかしその一方で、原発事故の深刻化や消費税増税、TPP交渉参加などの重要課題で、安倍政権への国民の反発と矛盾はますます広がっていることを指摘して、官邸前行動のような直接民主主義的手段も活用して、政党や団体、個人など一致できるところで幅広く共同することを呼びかけました。
最後に行動提起を参加者全員で確認し、閉会しました。
[2013年9月]
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