「農民」記事データベース20130923-1086-04

農のこころ

丸山美沙夫


 撓みゆく稲穂のひかり風さやぐ

            仁科 文男

 俳誌『白炎』から。主宰の一句である。稲粒が日一日と膨らみ、引き締っていくと穂の重みで垂れていく。稲の色付く頃がしっかりと把握されてくる。台風シーズンも無事に過ぎるか、今年の稔りの秋を豊作に結びつけたいもの。収穫を前にした美しい情景は、「風さやぐ」により農びとの心もかきたてて伝わってくる。

(新聞「農民」2013.9.23付)
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2013年9月

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