「農民」記事データベース20130916-1085-14

この人

農民連・新聞「農民」記者
渡邊信嗣(しんじ)さん(30)


愛嬌あふれる笑顔の持ち主

画像  農民連本部に、若い新人が加わりました。渡邊信嗣さんです。北海道は士別市生まれの30歳。新潟大学理学部、広島大学大学院と、ずっと化学を専攻してきた「理系男子」です。農民連ではフラスコをペンに持ち替えて、新聞「農民」の記者として活躍します。

 農民連との出合いは博士課程修了後、上京して理科の実験教室で子どもたちに教えていたときに、知り合いから農民連食品分析センターの存在を教えてもらったことがきっかけでした。このときは残念ながら食品分析センターでの求人枠はなかったのですが、「この好青年を逃してしまう手はない(面接した笹渡義夫事務局長談)」ということで、新聞記者として白羽の矢が立ちました。

 実家は農家ではありませんが、生まれ育った士別市は農村地帯。平場には日本最北端の稲作が広がり、信嗣さんのお父さんは製糖工場に長年勤めていました。「丘の上にはテンサイ畑が広がり、同級生には酪農家や農家の子どもがいて、農業がいつも身近にありました。農民連で働きたいと思ったのも、ふるさとの原風景が心の中にあったからだと思います」と渡邊さんは言います。

 着任してはや2カ月が過ぎ、青年部の学習交流集会をはじめ、取材や原稿書きに追われる毎日。全国の青年部の事務局も務め、すでに八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍です。

 「TPPなど学ぶことがたくさんあります。北海道は、TPPで農業がつぶれてしまったら、病院や学校、地域のインフラも維持できなくなってしまいます。農民連のやっていることを多くの人に知ってもらうためにも、全国の農村で農民連をもっと大きくしたい」

 大きくて、よく通る声と、愛嬌(あいきょう)あふれる笑顔の持ち主。それでいて、仕事ぶりは地道でち密なところが理系出身者らしい。「やりがいのある仕事ができて、楽しいです。青年とのつながりももっと広げていきたい」と、意欲的な毎日を送っています。

(新聞「農民」2013.9.16付)
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2013年9月

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