「農民」記事データベース20130909-1084-04

13年度米価が大暴落

関連/「軽トラ宣伝カー」福島県内駆け巡る


新潟県は緊急対策講じよ
県農民連が県労連などと要請

 早生品種の稲刈りが始まった8月28日、春からの米価暴落が2013年産米の仮渡し金に大きく影響していることをうけて、新潟県農民連は農協労連と県労連と県農林水産部へ緊急対策を講じるよう要請しました。

 内容は(1)政府備蓄米の追加買い入れの実施(2)集荷円滑化基金244億円の活用(3)ミニマムアクセス(MA)米の廃止(4)安定した米価政策の構築(5)県単独事業を含めた融資制度等の創設について。

 県側は「米価安定のための主食用の備蓄米買い入れはできないものと考える」と回答。244億円を活用した隔離対策については「基金管理団体と政府がやるもので県としては言えない」と説明しました。

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米価下落対策を県に訴える新潟県農民連などの代表

 また、MA米の輸入については「TPPのなかで重要品目として関税撤廃から除外を進める方向で議論されるなか、MA米を持ち出すことは得策ではない」と述べました。

 これらの回答に対して参加者からは「新潟コシヒカリでも昨年からは1俵1800円もの下落で大規模になれば100〜200万円もの収入減少となる。犠牲者が出たらどうするのか」と追及。緊急な要請に何もしようとしない県に対して文書での回答を求めました。

(新潟県農民連 鈴木亮)


「軽トラ宣伝カー」
福島県内駆け巡る

県農民連が全県宣伝行動

 福島県農民連は、8月22日からのブルネイでのTPP交渉会合に合わせ、「軽トラ宣伝カー」による全県宣伝行動を行いました。22日郡山地域、23日安達地域、26日県南地域、28日会津地域、29日県北地域、そして30日浜通り地域の日程です。

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軽トラ宣伝カーをバックにスクラムを組んで(JAビル前)

 28日は、福島県食健連として、福島県農協労連書記長の尾形忠明さんと福島県農民連事務局長の根本敬さんが、福島県農協中央会を訪問。「いいですね。元気出ますね」と福島県農協中央会参事の川上雅則さんが「軽トラ宣伝カー」を賞賛しました。

 根本事務局長が「JAグループの奮闘に敬意を表し、ともにがんばりたい」との話に、川上参事が「秘密で交渉するものにロクなものはない。JAグループも交渉からの撤退を求めてがんばりたい」と応じ、JAビル前で宣伝カーをバックにスクラムを組みました。

 JA新ふくしまでは、永澤信弘専務と懇談。「JAグループは、条件闘争ではなく最後までがんばる。確固たる姿勢を堅持しているのはわれわれであり、農業の未来に責任を負う覚悟だ」と語りました。さらに、福島県庁に宣伝カーで乗り入れ、日本共産党県議団とエールを交換しました。

(新聞「農民」2013.9.9付)
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2013年9月

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