仲間がいるからがんばれる
熊本農民連女性部
1泊交流会ひらく
明日から元気に前向きに
「熊本農民連女性部の交流会をしたい」と県連事務局の野口絹代さんが熊本県連の総会で提案し、会長の青山司さん、大矢野有機農産供給センター理事長の鬼塚正義さんのバックアップで8月4、5の両日、天草市で交流会が開催されました。
TPP情勢も学習
日ごろの慰労と交流をするのが目的ですが、TPP情勢などの学習もしたいとの要望で、九州ブロック女性部事務局の藤嶋(福岡県連)も講師で参加しました。
開催地の大矢野の女性8人、八代から2人、県北から1人、県連事務局1人、計12人が久しぶりに会えてうれしさいっぱいの集いになりました。青山会長のあいさつの後、TPP情勢とビア・カンペシーナ国際総会の報告をしました。
質問タイムでは稲のヘリ防除の農薬問題、遺伝子組み換えや種を守る運動の取り組みが話されました。初参加の横林さつきさんは、ご主人が医療ミスにあい現在裁判中で、「作れないとあきらめていた田んぼを手分けして米を作ってもらい、農民連に助けてもらっている」「先日の裁判にも農民連の方がたくさん傍聴に来てくれてうれしかった」と感謝の言葉を話し、思わず胸が詰まりました。
懇親会は大爆発!でした。役者がそろった大矢野の女性陣から、「会議で発言するのは苦手ですが」と話した益田百合美さんが、プロでも難しい「俵星ゲンバ」の節を披露して圧巻。会場に感動を巻きおこし、「ぜひ女性部の全国総会でデビューを」と出演のお願いをしたほどです。
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学習と懇親会を楽しんだ熊本県農民連女性部交流会 |
個性豊かな熊本女性部の人たちは、有機栽培でミカンや玉ねぎを2〜3町歩栽培し、重い玉ねぎやミカンを抱えての農作業で腰や足を悪くしている人も少なくありません。「熊本の女性は周りが皆働き者で、自分もグチは言っておれん」とカラッと笑って話します。
熊本県連の野口さんは「農家に限らず、女性たちはみんないろいろなものをそれぞれに背負いながらも、仲間がいるからがんばれることを実感しました。明日からまた、前向きに生きていくためにとてもよい交流会でした」と話していました。
11月に宮崎で開かれる九州ブロック女性部交流会で、元気にまたお会いしましょう!
(農民連九州ブロック女性部 藤島嘉子)
(新聞「農民」2013.9.2付)
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