「農民」記事データベース20130826-1082-08

京都・丹後・蒲入(かまにゅう)漁港へ

さかな産直バスツアー

新婦人府本部と北部・丹後地域の農民連


魚ボックスもっと増やして

 7月30、31の両日、京都府新日本婦人の会と京都北部・丹後地域の農民連による「丹後・蒲入漁港さかな産直バスツアー」が3年ぶりに行われ、子ども10人を含めた40人がバスツアーに参加しました。久々の開催とあって、朝からバスはワクワクした雰囲気でいっぱいでした。

 京都府内といっても、京都市など都市中心部と京都府北部ではバスで3時間ほどの距離があり、普段はなかなか交流ができません。そんななかでも、新婦人と魚産直の取り組みを共同で行ってきた蒲入は、米軍のXバンドレーダーが配備される恐れのある経ヶ岬にほど近い伊根町の小さな漁村です。過疎化が進み、集落の軒数が減る一方、新規就農を志してやってくる人や釣り好きが高じて定住する若者も、蒲入漁港で働いています。

 到着後、参加者はさっそくライフジャケットを身にまとい、漁船に乗り込み沖までのクルージングを楽しみました。お昼ご飯は新鮮な海の幸をたっぷり使った「漁港めし」を堪能。今まで刺身を嫌がっていた子も、「おいしい!」と食べることができました。

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漁船に乗り込みクルージング

 蒲入水産加工部の佐川久美子さんは「魚を食べない若い人が増え魚産直ボックスは年々数が減ってきている。どうか皆さんの協力で魚ボックスを増やしてほしい」とあいさつしました。

 翌日は、丹後地域の産直米、産直野菜の生産者のほ場見学や交流をメーンに、無農薬のブルーベリー摘み体験や、野菜の収穫体験、ひまわり畑の見学を行いました。

 参加後の感想交流では「普段はできない体験がたくさんできました。今度は孫を連れてきたい。ずっと続けてください」、「高速道路を走りながら景色を見ていると、使われていない田んぼも多く、農業の実態を目の当たりにした気持ちです。自分にできることで協力したい」と話していました。子どもたちも「おさかなおいしかった!」「新しい友達ができた!」と大喜びでした。

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さかな産直バスツアーの参加者

 消費者と生産者が直接出会えるような機会を持つことがなかなか難しいなか、普段食べている産直品の産地に赴き、「この海でとれた魚なのか」「ハウスの中ってこんなに暑いのか」といったことを実際に肌で感じる経験をしてもらうことができ、有意義なツアーとなりました。また、これからの産直を支え、広げる力となればと思っています。

(京都産直センター 宮部結)

(新聞「農民」2013.8.26付)
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2013年8月

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