農のこころ丸山美沙夫
風足のすき間に見えて稲の花 奥村 欣子 俳誌『潮音』から。稲の出穂がいっせいにはじまると、白い小さな花を咲かせる。この開花とともに受粉が無事に終われば稔りの秋である。この句から感じられるのは、畦を渡りながら、丹念に出穂の状況を観察している様子が伺える。風の速さ強さを「すき間に見えて」と、敏感に受けとめている農びとの心構えが。
(新聞「農民」2013.8.26付)
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[2013年8月]
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