肥育農家の農場へ行って来た
宮城農民連青年部が視察会
先輩農家の話を熱心に聞く
宮城農民連青年部は7月19日、川崎町の肥育農家、高橋義則さんの農場で視察会を行いました。
若い繁殖農家、酪農家も参加
これは6月に鳴子温泉で開いた青年部の学習交流会で「高橋さんの農場に牛を見にいこう」ということになり、企画されたものです。
当日は繁殖農家、酪農家の青年が参加し、高橋さんのご家族の協力を得て、熱心に話を聞きました。
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高橋義則さん(中央)から話を聞く青年部員ら |
高橋家は黒毛和牛が約120頭です。「すべて個性があり、かわいいんです」と話します。30年前の当初はホルスタインの繁殖・肥育でしたが、肉の品質を重視し、F1(交雑種)に切り替えました。
しかし繁殖をさせて子牛から育てると手間がかかるため、元牛を買うことにし、最大で180頭いた牛を少しずつ減らしながら、約5年前に黒毛和牛へと代えて経営していました。
しかし、東日本大震災と福島原発事故による放射能被害により、仙台市場への出荷が停止になりました。その後も風評被害で、「育てた牛が売れず、新しい元牛も買えない状況が続く一方で、エサ代は払わなければならないため、とても不安だった」と話します。
視察のあとは、隣町でランチ会。丸森町の酪農家の菊地武士さんは、「酪農と肥育なので違うところがあるけど、同じ畜産農家として話が聞けてよかった。同じく大変な状況だけど、前を向いて頑張っている」と話しました。
視察会を通してお互いに高め合う良い機会となりました。
(宮城農民連 芳賀緑)
(新聞「農民」2013.8.12付)
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