「農民」記事データベース20130812-1081-15

若い力で関西の
農業盛り上げるぞ

奈良、京都、和歌山の
青年部が交流会in紀の川


集まった、話し合った、元気になれた

 7月27日に和歌山、奈良、京都の青年24人が和歌山県紀の川市に集まり交流会が行われました。

 和歌山の3人青年部に加入

 交流会では、元々田んぼに住んでいる生き物を利用して除草する無農薬田んぼやイチゴの農閑期にソルゴー等を使って乾かさない土作りをしている青年の園地を視察。その後、河原でバーベキューをしながら交流を深めました。この交流会を通じて、和歌山の3人の青年が青年部に加わりました。

 今回の交流会のきっかけは、和歌山と奈良の農民連青年部の事務局員が関西を盛り上げていきたいという思いから「まず近県の和歌山と奈良で交流会しよう」と始まったのでした。次いで京都も加わり交流会が実現しました。

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河原でバーベキューをして記念撮影(紀の川市)

 横のつながりを作るいい機会に

 奈良から参加した原澤康治さん(28)は長野県の出身で、野球のグローブ作りや飲食の仕事などを経て地球温暖化などの環境問題に関心を持っていました。環境問題を解決できるのは農業しかないと考え3年前に奈良県で新規就農しました。現在は炭素循環農法でレタスの栽培などに取り組んでいます。

 原澤さんは「同じ世代くらいの農家がたくさん集まり元気になれました。まだまだ若手の農家が少ないなか、横のつながりを作るいい機会でした」と話していました。

 京都から参加した野池佑磨さんは「私が就農している地域は良くも悪くもお茶だらけの場所です。それゆえ、同じ農業とはいっても、茶以外についてはほとんど何も知りません。今回は他地域との交流だけでなく、他の産地・産物について触れる良いきっかけとなりました」と感想を寄せました。

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みんなでハウスを視察しました(紀の川市)

 20年後、30年後の夢を話したい

 和歌山から参加の那須安信さん(41)は就農3年目。主に白菜、レタス、オクラ、ほうれん草を作っています。以前は大阪でピアノの修理をしていました。「子どもがすごく楽しかったと言って喜んでいました。新規就農される方は個性がきつい方と改めて思いました。奈良、京都は少し遠いですが、畑などまた見させてもらいたいと思っています。結婚されている方はどうやって生計を立てているのか、また子どもが大きくなって養育費をどうしようと考えているのかなど、また20、30年後の夢を話したいです」と語っていました。

 次回は奈良県で開催する予定です。

(和歌山県農民連 高橋範行)

(新聞「農民」2013.8.12付)
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2013年8月

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