TPP反対広げなくては
岐阜県食健連・準備会がシンポ
10月に総会へ、広くよびかけ
岐阜県食健連再建の取り組みをすすめている食健連・準備会は4月に続き、第2弾として、7月28日に「TPPは国民生活に何をもたらすのか」をテーマにしたシンポジウムを岐阜市の県立図書館研修室で開きました。
会場は各地からの参加者で満席。開会あいさつで小寺徹岐阜県農民連会長が、企画の趣旨を述べ、TPP情勢と参加阻止への訴えをしました。
パネリストは、安部淳さん(岐阜大学名誉教授)、大島健次郎さん(県保険医協会副会長)、林弥兵さん(中津川市・酪農家)の3氏。
安部さんから「TPPの全体像、憲法とISD条項、多国籍企業による農業・食料支配の現状とTPP参加でどうなるのか」、大島さんから「医療分野はどうなる」、林さんから「酪農を中心に農業現場はどうなる」についてそれぞれ発言がありました。
その後、会場から発言があり、農家から「高齢化と鳥獣被害で大変な状況」と深刻な現状が語られました。また、「農薬・ホルモン剤などの人体への影響」など食料・食品への不安、多国籍企業の世界支配への不安も出されました。
最後に新婦人県本部の篠田久美子会長が、TPPへの対応、食健連のこれからの取り組みと参加を呼びかけました。
参加者から、「TPPの中身を聞いて驚いている。でも多くの人にまだ知られていない」「今日をスタートに声を上げていかなくては」などの感想が出されました。
岐阜県食健連・準備会は10月に収穫祭・芋煮会と総会を開き、幅広い組織・団体・個人が参加する連絡会づくりに取り組むことを計画しています。
(岐阜県農民連 中島新吾)
(新聞「農民」2013.8.12付)
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