語り継ぐ満蒙開拓
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4月にオープンした満蒙開拓平和記念館 |
“20町歩の地主になれる”“満州は日本の生命線”――夢を抱いて渡った新天地でしたが、1945年8月9日、突然のソ連侵攻で満州は戦場となり、開拓団の人々は広野を逃げまどいます。終戦後も日本に帰ることができず、難民収容所では飢えと寒さで大勢亡くなりました。これが日本と中国の双方に多くの犠牲者を出した「満蒙開拓」の実態でした。
開拓団とともに1938年には、14、15歳の少年約10万人が全国から集められ、「満州国」へ送られました。「満蒙開拓青少年義勇軍」です。
史料を閲覧する学習ルームや語り部の証言をじっくり聞くセミナールーム、飲食をしながら参加者が語り合うカフェなど、見る、聞く、読む、触れる、参加することで平和とは何かをみんなで考え、その願いを来館者全員が共有できるスペースです。
当時の開拓団の住居を再現したスペース |
「国民学校の頃、義勇軍に上級生を送り出しました。電車の窓から5色の旗を振る上級生を電車が見えなくなるまで手を振って見送りました。あの方々はどうだっただろうかと思うと今でも胸が痛みます」(名古屋市、79歳)
「戦争は政府によって起きるのに被害は全て民衆が背おっているので、当時の人達は本当にかわいそうだと思いました。二度と戦争が起きないようにしたいです」(長野県飯田市、15歳)
住所 長野県下伊那郡阿智村駒場711番地の10
TEL・FAX 0265(43)5580
開館時間 午前9時半〜午後4時半(入館は4時まで)
休館日 火曜日(祝祭日の場合にはその翌日)、第2・4水曜日、年末年始等
入館料 一般500円、小中高生300円
ホームページ http://www.manmoukinenkan.com/
[2013年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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