農のこころ丸山美沙夫
敗戦の日のように沸く田水かな 倉知 信子 俳誌『ひとつばたご』から。梅雨明け頃の強い日差しで田の水音は熱せられて湯のようになる。「田水沸く」は夏の季語。稲もようやく出穂の時期を迎える頃である。この作者にとっても忘れ得ぬ八月十五日、日本がポツダム宣言を受諾した敗戦の日である。焼けるような暑さと身も心も渇ききった忘れてはならない日だ。
(新聞「農民」2013.8.12付)
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[2013年8月]
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