福島
農民連青年部
上映会(映画「モンサントの不自然な食べもの」)と
トークショー(食品分析センター所長・八田純人さん)
互いに語り合える場になった
福島県農民連青年部は4月13日、映画「モンサントの不自然な食べもの」上映会と農民連食品分析センター所長・八田純人さんによるトークショーを開催しました。
きっかけは、映画の評判を聞いた部員の一言から。「自分たちもぜひ見たい。そして『食』や『農』について農家や消費者など多くの人と考え、互いに語り合える場をつくりたい」と上映会を企画しました。
青年部にとって初の試みのため、まずは来場者数100人を目標に、それぞれのつながりを生かした宣伝活動を行いました。地域の農民連で新聞「農民」に折り込んでもらったり、知り合いの直売所にポスターとチラシを置いてもらったり、フェイスブック、個人のブログを使って宣伝を行いました。また上映会ニュースも数回発行。問い合わせも多く、この映画の関心の高さを実感しました。
当日は、隣県の宮城から若い農家を連れて参加してくれた青年など、のべ90人近いお客さんが来場しました。トークショーで八田所長は、「ちょっと見てみてください」と遺伝子組み換え(GM)大豆とそうでない大豆を回し、区別できるかを問いながら、簡単な検査方法でGM大豆かどうかの実験をしました。「モンサント社の動きに恐怖を感じ、何か動きをつくらなくてはいけないと感じている」と述べ、意見や質問がでて、にぎやかななかに無事終了しました。
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遺伝子組み換えの実験をする八田所長(左) |
参加者からは、「企業の利益のためには国をまき込み、真実を言う科学者を葬り去る行為は、原発とそっくり」、「TPPでGM作物が入ってきやすくなるだろうし、大変ショックを受けました。モルモットにはなりたくないです」など感想が寄せられました。
部員同士でも上映会を振り返り、「見て、聞いて終わりではなく自分たちが参加できる参加型のイベントを組み、次につながるようなこともやっていきたい」、「いかに遺伝子組み換えが危険なものかを知ることができてすごくよかった」などの意見が出されました。
最後に県青年部部長の三浦草平さんが、「来てくれた方の反応もよく、手ごたえを感じている。これを単発のものではなく、つながった集まりにしていきたい。今日、見て聞いて感じたことを周りに伝えてほしい」と結びました。
(福島県農民連 岩渕望)
(新聞「農民」2013.4.29付)
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