西尾張地区に産直センター
愛西市にオープン 県内4つ目
愛知
安心と新鮮さ届けたい
3月30日、愛知県愛西市の中島義雄さん(愛知農民連会長)宅のライスセンターで、県内4つ目の農民連の産直センターとなる西尾張産直センターの発足会が開かれ、地元生産者や消費者8人が参加しました。
はじめに、会を代表して中島さんが「名古屋の週2回の生鮮市と5月からの一宮の直売所出荷に合わせて、早急に生産者を集めて体制をつくることが必要でした。西尾張には産直センターがなかったので、念願がかないました。要求に基づいた活動と、安心、新鮮な農産物を届けていきたい」とあいさつしました。
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中島会長(座っている人)のほ場を見学する発足会参加者 |
県連副会長の土屋元義さんから「TPP参加は小規模農家に営農をあきらめさせ、国民の暮らしも食も、地域も壊すもの。規模の大小に関わらず農業を一緒に守っていきましょう」との激励がありました。アツミ産直センターの鈴木信二代表からのお祝いメッセージが寄せられました。
このあと、生産者が持ち寄った無農薬栽培の果物や草餅を食べながら、懇談しました。米や野菜の生産者は「苦労して作っているホウレン草が1束10円以下と買い叩かれてもうけがでない。組合員に多い小規模農家が生活できるような販路を開拓したい」「無農薬なので害虫対策が大変。しかし無農薬野菜はおいしい」と話しました。
栽培へのこだわりに会話が弾み、安倍政権への怒りやTPP参加の弊害など、話はつきませんでした。20年前から西尾張農民組合の農産物を利用している人は「20年前に3件の契約から始まり、今は10件に増えた。センター開所を機に契約者を増やしたい」と抱負を語りました。
(愛知農民連 服部円美)
(新聞「農民」2013.4.29付)
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