GMパパイア
農水・環境両省が沖縄で調査
民家の庭先で約1割も
道端や空き地にも自生
農水・環境両省は3月26日、遺伝子組み換え(GM)パパイアが沖縄県内の道端や空き地で自生していたことを示す調査結果を発表しました。
両省は、2012年2月から9月にかけて調査。その結果、道端や空き地等に生息していたパパイア69個体のうちGMパパイアは2個体(3%)でした。この結果について、両省は、「11年4月時点のパパイアの総栽培面積に占めるGMパパイアの割合が2割弱だったことを考慮すれば、生物多様性への影響は低いと考えられる」としています。
同時に、両省は、民家の庭先等を調査。その結果、葉柄の赤いパパイア627個体のうちGMが57個体(9・1%)見つかり、この627個体のうち、種まきや苗の植えつけ(植栽)によらず自然に発芽し生育したパパイアは432個体で、このうち16個体(3・7%)がGMだったことがわかりました。
この結果を受けて、両省は、葉柄が赤く品種が不明なパパイアがGMである可能性があり、その果実から得られた種子はまかないよう、周知を図るとしています。
また、「わずかではあるものの、道端等にGMパパイアが生育していたことから、引き続き、GMパパイアの生育実態を調査する」と述べています。
(新聞「農民」2013.4.15付)
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