TPPの“悪”
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雨の中、官邸前にかけつけた新婦人都本部のメンバー |
会場討論では、埼玉県秩父市在住の大野和興さんが、サーベラスというアメリカの投資会社から西武鉄道が赤字路線の切り捨てを要求されていることを紹介。大野さんは「この事例は、もうけしか考えない多国籍企業によって、市民生活が破壊されてしまうという、TPPの先取りのような具体例だ」と述べ、「TPPの弊害を具体的に広げ、地域から運動を盛り上げていこう」と訴えました。
アジア太平洋資料センター(PARC)の内田聖子さんが「参加表明は許せない。怒りをぶつけよう」と主催者あいさつ。東京大学大学院の鈴木宜弘教授もかけつけ、「背信行為は許されない」と声を張り上げました。
農民連の白石淳一会長もマイクを握り、「TPP問題はまだ知られていないことが多い。普通のサケより倍の速さで成長する遺伝子組み換えサケの輸入が野放しになり、食卓にのぼることになる。絶対に阻止しよう」と呼びかけました。
全国保険医団体連合会の室井正さんは「ある医師会の会長は『自民党に裏切られた』と怒っている」と述べました。
築地市場の労組、全労連・全国一般東京地本東京中央市場労組の中澤誠さんは「TPPの弊害は徐々に表れてくる」と語り、新日本婦人の会東京都本部の根本かおるさんは「中澤さんに豊洲新市場予定地を案内してもらった。築地市場の移転も目的はTPPのためだとわかった。参加は許せない」と訴えました。
日本共産党の紙智子参院議員も「地域での運動を各地で強めよう」と激励のあいさつをしました。
[2013年4月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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