ヒューマン・ファーマーズ
大震災2周年コンサート
関連/自生フキを食べる度に福島を思う
追悼の思いと怒り
そして希望をともに
東日本大震災2周年前日の3月10日、茨城県古河市の長命寺(浄土真宗本願寺派)で、3回忌追悼法要と追悼コンサートを行いました。今回お招きしたのは、百姓フォークグループ、ヒューマン・ファーマーズのみなさん。約1時間の演奏とトークで、追悼の思いと怒り、そして、希望をみなさんと共有できました。
4曲目に歌っていただいた「ふるさとを汚したのは誰」では、「空を汚したのは誰 海を汚したのは誰 土を汚したのは誰」と、鋭く原発事故の責任を問うています。
そして、この曲には「文化を生みだしてきた みのりの大地」という歌詞が続きます。まさに、農業は文化を創造する源であり、未来に豊かな大地と文化を育むには、原発は必要ないとの思いを新たにしました。
昨年は、浄土真宗の開祖親鸞聖人の750回大遠忌法要の年でした。その法要の中で西本願寺の大谷光真門主は、原発事故は「自然の調和を破り、後の世代に大きな犠牲や負担を強いることになりました。これは肥大した人間の欲望のもたらしたところであります」と述べています。
親鸞聖人は、お手紙の中で「世のなか 安穏なれ」と願われましたが、今回の追悼法要とコンサートを通して「今、何が求められているのか。そして、今、何をしなければならないのか」と、自らの今が問われるよい機会となりました。
(浄土真宗本願寺派長命寺住職 佐野徹)
愛知・津島 桜井久美子
近所の神社裏手の林の中に、フキが自生しています。タケノコ、シイタケなどと炊き合わせたおかずは大好物です。香りいっぱいのフキをいただくと、生命を頂いている気がします。
3月10日の今日、これから反原発のパレードに参加します。福島の方々は東電の放射能のせいで、野の花も草も取ることができなくされています。胸が痛みます。
ツクシやフキを摘み、頂くたびに、福島の方々を思います。いま自分が自然の恩恵にあずかれるのは、なんとありがたいことかと、そして、守っていかなくては、と心に銘ずるのです。
(新聞「農民」2013.4.1付)
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