「農民」記事データベース20130325-1062-07

原発ゼロ☆大行動
in
東京・霞が関


原発なくせ!再稼働許すな

 東日本大震災をきっかけとした福島第一原発事故から2年。「原発をなくせ」「再稼働を許すな」という国民の声はますます高まっています。3月10日には、全国300カ所で原発ゼロを求めるいっせい行動が取り組まれ、東京では国会周辺や霞が関などで多彩な行動が繰り広げられました。

 全国300カ所でいっせい行動

 首都圏反原発連合が主催し、原発をなくす全国連絡会など5団体が協力して行われた「原発ゼロ☆大行動」では、6000人が参加した日比谷野外音楽堂での集会や国会請願デモ、国会前集会などが開催され、のべ4万人が参加。またこれに呼応して、原発なくす全国連絡会などが「3・10東京集会」などを開催しました。

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首都圏反原発連合主催の集会。呼びかけ人代表として作家の落合恵子さんがあいさつ

 日比谷公園で開かれた「3・10東京集会」では、農民連ふるさとネットワーク事務局長で、福島県から単身赴任中の森谷精さんが、「ふるさとを返せ、なりわいを返せというのが、福島の人々の心の叫びです。しかし私たちは“3・11以前の福島に戻せ”とは言っていない。3・11前の福島には原発がありました。これからは原発のない福島にしてほしい。日本中から原発を今すぐなくしてほしい」と訴えました。

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「3・10東京集会」で。福島の高校生が訴えを詩にして朗読

 国と東電の責任は重い

 夏日となった天気が一転、猛烈な北風に変わるなか行われた東京電力本社前の抗議行動には、団体・個人など約500人が参加しました。

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東電前での抗議行動

 農民連ふるさとネット事務局員で福島県郡山市出身の渡辺満広さんがふるさとへの思いを訴え、ひときわ大きな拍手がわき起こりました。

 渡辺さんは、酪農をしている幼なじみが、「牧草が放射能に汚染され、集落の酪農家が共同でつくってきた牧草が、東電のせいでダメになってしまった。いま2年分の牧草が山積みになっている。2人の子どももまだ生まれたばかりなのに…」と話していたことを紹介。

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国会前の大集会にはアイドルグループ「制服向上委員会」も登場

 「僕のふるさとは本当にきれいな所で、子ども時代はヤリでイワナやカジカを突いたり、一日中川遊びしたりして過ごした。そんな故郷を汚した東電は絶対に許せない。さらに原発を再稼働させようとする安倍政権は何を考えてるんだ! 人の誇り、愛情、喜び…お金には換えられない大切なものを踏みにじった国、東電の責任は重いぞ! と言いたい。故郷のみんながクシャクシャの笑顔になるまで、多くの国民のみなさんと力をあわせてたたかっていきます」と力強く訴えました。

(新聞「農民」2013.3.25付)
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2013年3月

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