各地でTPP反対緊急行動
埼玉
食健連が駅前宣伝・署名
9団体 カエル着ぐるみも
埼玉食健連(農林業・食料・健康を守る埼玉連絡会)は2月23日、オバマ・安倍会談でのTPPに関する合意に反撃しようと、緊急行動を大宮駅西口で繰り広げ、TPP参加反対の署名への協力を訴えました。
会長の柳重雄弁護士は、「現在、多くの国で締結されているFTAでも、“企業が進出先国家の規制で不利益を受けた場合に提訴できる”というISD条項によって、多くの国々が苦慮している。TPPではこの問題がいっそう広がるだろう」と訴えました。
行動には、9団体から26人が参加したほか、着ぐるみのカエルも参加し、「米が作れなくなれば、田んぼは維持できない。カエルもいなくなって蚊や害虫がはびこり、マラリアなどの感染症も増えるのではないか」と、危険性を告発しました。
また、埼玉食健連と県民の力で実現した県産小麦で作った安全でおいしい学校給食パン200個を無料配布。TPP反対署名120人分が集まりました。
(埼玉農民連 立石昌義)
新潟
県民共闘が緊急昼デモ
JAの職員もかけつける
新潟県民共闘会議は3月5日、TPP情勢の緊迫を受けて、「3・5緊急昼デモ」を開催しました。集会を行った新潟市役所前には130人が参加。JA中央会やJA共済連の職員も多数駆けつけました。
農民連の鶴巻純一会長は、「アメリカは日本の自動車の輸入規制に対して懸念を示しているが、安全面からも受け入れるべきではない。断固阻止を」とあいさつ。
連帯のあいさつには農協中央会農業対策部長の近藤功さんが、「安倍首相は関税撤廃が前提ではないことを確認したといっているが、保障されるとは思っていない。連帯を強めましょう」と述べました。
デモ行進は日本銀行新潟支店の前まで歩きました。途中、JAビルの前では職員が「TPP参加反対!」「米と農業を守れ!」と一緒にシュプレヒコールを行いました。
(新潟・TPP県民共闘会議ニュースから)
富山
ムシロ旗・のぼり旗たて
チラシとコシヒカリ配る
富山県食健連は2月21日につづき、3月1日にJA富山と富山駅前で、TPP交渉参加への反対を訴えました。
宣伝カーから「安倍首相は公約を踏みにじり、TPPへの交渉参加を強引にすすめようとしている。しかしTPPは農業はもちろん、雇用や医療など生活を破壊する。自民党に公約を守らせ、TPP交渉参加をやめさせよう」と訴えました。
宣伝カーの周辺にはTPP参加反対のムシロ旗やのぼりを立て、食健連に加盟している会員20人が、チラシとコシヒカリ300グラムを配りました。
(富山県農民連 水越久男)
青森市で13団体 緊急の街頭宣伝
TPP反対青森県実行委員会(13団体で構成)は3月7日、市内中心地で緊急街頭宣伝を行いました。「公約破りのTPP参加は許されない」と市民に訴え、署名のお願いとチラシの配布を行いました。
(青森県農民連 鶴谷エミ子)
北海道でも連日宣伝や申し入れ
北海道でも連日のようにTPP参加反対の運動が取り組まれています。2月26日には「TPPを考える市民の会」が自民党の道連事務所にTPP参加反対の申し入れを行ったほか、北海道食農連絡会が学習会を開催。28日には北海道食農連絡会で札幌選出の自民党衆院議員に反対の申し入れを行いました。
3月5日には、札幌市の紀伊国屋書店前で街頭宣伝。宣伝カーからの訴えとTPP参加反対のチラシを入れたティッシュを配布しました。
(北海道農民連 野呂光夫)
(新聞「農民」2013.3.18付)
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